奉行クラウドへの移行・バージョンアップについて
近年、iシリーズとJシリーズのオンプレミス型奉行ソフトから、奉行クラウドへ切り替えるユーザーの方が急増しています。
機能性やセキュリティの向上、多様な働き方への対応、クラウドシステムの世界的な普及などがその理由に挙げられます。
今後はOBCでも奉行クラウドの製品開発に注力することが明言されており、ますます奉行クラウドのシェアは広がっていくものと思われます。
一方で、奉行クラウドは従来の奉行シリーズとは異なる設計思想のもとで開発が行われたため、機能面だけでなく、データ互換性の面でも、同一メーカー(OBC)が手掛ける別の製品、とお考えいただく方が適切です。
そのため、バージョンアップで奉行クラウドに移行する場合は、いくつか制限事項がございますので、事前にご確認ください。
奉行クラウドの詳細については、下記ページをご覧ください。
目次
1. 奉行クラウドへのデータコンバート(データ移行)について
奉行シリーズから奉行クラウドへのデータコンバートは可能です。
ただし、奉行クラウドへの移行時は、データ形式に差異があるため、事前に「データコンバート事前確認ツール」用い、データコンバートの可否をご確認いただく必要がございます。
「データコンバート事前確認ツール」は、OBCが運営している奉行クラウドヘルプセンターにある「データ移行のための準備・確認」ページをご参照ください。
利用手順が分からない場合、当社でもサポートいたします。
データ移行のための準備・確認
データコンバート(データ移行)時の制限・制約事項
従来の奉行シリーズとは異なり、以下のクラウド版仕様上の制約事項がありますのでご留意ください。
データ領域は1つだけ利用できます
勘定奉行21シリーズのユーザー様に特有ですが、会計年度毎に領域を区切って運用されている場合、直近の会計年度のみ移設できます。
それ以前の領域は、データ参照用のスタンドアロン版製品を提供いたしますので、そちらへ移設し、参照いただきます。
商奉行や蔵奉行など、他の奉行シリーズにおいても「データ領域は1つ」の考え方は同じです。
特に複数会社を管理されている場合、会社数分の契約が必要となりますのでご留意ください。
管理可能会社数は、クラウド1契約ごとに1社のみとなります
従前の奉行シリーズでは、データ領域を分けることで複数会社を管理することができましたが(複数企業管理版)、奉行クラウドでは1社のみしか管理できませんのでご注意ください。複数会社を管理する場合は、会社数分、個別に奉行クラウドのご契約が必要です。
明細容量にご注意ください
奉行クラウドでは、契約プランごとに保持できるデータサイズ(勘定奉行・商蔵奉行の場合は明細件数/給与計算の場合は登録人数)に上限が設定されています。
お客様ごとにデータ容量は異なりますので、一概にデータコンバート可否をお答えできません。
事前に「データコンバート事前確認ツール」をご利用いただくことで、現有データの明細数・領域数を把握できます。
システム構成を選定する段階で必要な情報が得られますので、ぜひご利用ください。
奉行クラウドの未搭載メニューについて
奉行iシリーズに搭載されていて、奉行クラウドに未搭載のメニューについては、OBCが運営している奉行クラウドヘルプセンターにある「データ移行のための準備・確認」ページをご参照ください。
今後、搭載予定があるメニュー・予定がないメニューを確認いただけます。
データ移行のための準備・確認
有料のデータコンバート(データ移行)代行サービスもご利用できます
奉行シリーズから奉行クラウドへのデータコンバートの場合、OBCのインストラクターによる、データコンバート代行サービスをご利用できます。
お見積り対応となります。
データコンバート価格例
「奉行クラウドコンバート代行」:55,000円~/1領域
※商・蔵奉行クラウド/勤怠管理クラウドへデータコンバートする場合、「コンバート前 事前指導」を追加でお申込みいただく必要があります。
お気軽にお問い合わせください。
2. 奉行クラウドのライセンスについて
奉行クラウドのライセンスは、従来の奉行シリーズのCAL(クライアント・アクセス・ライセンス)とは考え方が大きく異なります。
奉行クラウドのライセンスは、「個人単位」で明確に区分されます
具体的には、OBCiDと呼ばれる担当者個人のアカウントを設定し、それをもって各システムにログインします。
OBCiDは、奉行クラウドの契約ライセンス数と同数しか取得できません。
従来の奉行シリーズのように、CAL数を超える担当者を登録し、時間帯によって利用する人を分ける、といった運用はできません。
クライアントプログラムのインストール台数は無制限
奉行クラウドは、クライアントプログラムのインストール台数に制限がないため、利用する複数の端末(職場のデスクトップPCや出張用のモバイルPC、自宅のPCなど)にあらかじめクライアントプログラムをインストールしておけば、どの端末からでも利用できます。
専門家ライセンスについて
奉行クラウドでは、税理士や社労士などの外部の職業専門家と顧問契約がある場合、職業専門家に対し「専門家ライセンス(1ライセンス)」の無償提供ができます。
「専門家ライセンス」を利用することで、お客様のデータをリアルタイムで共有できるため、CSVなど出力データの受け渡しが不要となります。
また、リアルタイムで同じ画面を見ながらデータの入力ができるため、確認作業の時間を大幅に短縮することができます。
ライセンスの追加/削減について
ライセンスを追加する場合
ライセンス数を追加される場合、月割で差額を計算・お見積りいたします。
ご発注いただきましたら、ご入金確認後、利用人数追加の手配をいたします。
お見積依頼から、利用人数の追加に至るまで、5営業日前後かかります。
ライセンスを削減する場合
ライセンス数を追加される場合、月割で差額を計算・お見積りいたします。
ライセンス数削減の手配も随時承りますが、削減による差額の返金は、対応いたしておりませんので、ご了承ください。