スタンドアロン版とネットワーク版の違いについて
ここでは、複数台のパソコンで利用する「ネットワーク製品」独特の用語について、分かりやすくお伝えします。
仕訳や伝票などのデータ保管場所(パソコン)がどこかがポイントですので、着目ください。
スタンドアロン版とは?
1台のパソコンでの運用を想定したソフトウェアの利用形態で、ネットワーク版の対義語です。
いわゆる「コンピュータ用語」の一つで、他の危機に依存することなく、単独で動作する形態のこと、あるいは、パソコンを他のパソコンと接続せずに、単独で動作(稼動)させている状態を言います。
当然、データはソフトウェアをインストールしたパソコンの中に蓄積されます。
最も基本的な利用形態なので、商品名から省略される場合が多いです。
(例)「会計王19」「給料王19」など
ネットワーク版とは?
複数台(2台以上)のパソコンで、同じソフトウェア、かつ同じデータを利用する形態を言います。
同じデータを利用する、ということが特徴です。
たとえば、同じソフトウェア(スタンドアロン版)を2本買い、別々のパソコンにインストールして別々のデータを入力する、という状態とは全く異なります。
ライセンスパックとは?
ライセンスパックとは、サーバー(※下欄注)なしで、最大3台のパソコンによる簡単なネットワーク(パソコンの集合体)をつくり、同時入力やデータの一元管理を行う形態です。
一台ホスト(親)となるパソコンを決め、そこにデータを保管します。
一般には「ピアツーピア」と言われる仕組みで、サーバー購入の必要がない分、安価なうえ、管理のための専門的な知識も要しないため、手軽です。
担当者の増加に合わせて1→2台、2→3台と、順次ライセンスを追加できます。
利用可能ソフトウェア:
会計王PRO、販売王
販売・仕入・在庫
上記対象ソフトウェアの下位グレードの製品を既にお持ちの場合:
(例)会計王 ⇒ 会計王PRO
2ライセンス
(例)販売王 ⇒ 販売王 販売・仕入・在庫 2ライセンス
グレードアップの取扱となります。
LANパックとは?
クライアントサーバーシステムでネットワークを構築することにより、業務の効率化を促します。
サーバー上でデータの一元管理を行います。
複数台のパソコンでの同時入力・編集が可能で、
他の人がソフト上で作業をしている最中ても、自分のパソコンから別の伝票の入力、あるいは集計表等の閲覧ができます。
LANパックはセキュリティ機能も充実しており、ログインユーザーごとに使用できる機能やメニューの詳細な権限設定ができるので、情報漏洩等を防ぐことができます。
さらに、内部統制の整備に不可欠なログ管理機能も搭載。入力、印刷などの操作情報を自動的に記録します。
利用可能ソフトウェア:
会計王PRO、販売王
販売・仕入・在庫
サーバーとは?
要求に対して応える(serveする)コンピュータやソフトウェアのことをサーバーと言います。
(対義語として、要求を出す側を「クライアント」と言います)
ここでの「サーバー」とは、各種業務ソフトウェアのデータを保管し、各社員のパソコンからの入力や表示、修正などの求めに応じてデータを取り扱うコンピュータを指しています。
サーバーは、複数のパソコン(クライアント)からの処理要求を素早くさばかなければならないため、一般のパソコンよりも性能を高めるなど、最初からサーバー用として設計されたコンピュータが用いられることが多いです。
サーバーの設定や管理には専門的な知識を要することから、ノウハウを有する者を雇用するか、外部に委託します。
クラウド型システムとは?
従来のソフトおよびサーバを購入して複数台運用を行う「オンプレミス型システム(ソリマチLANパック)」に対し、サーバの導入をせずに、データをサービス事業者に預け、インターネット経由でいつでもどこからでもテムが利用できる「クラウド型システム」が注目されています。
こうした利用形態をもつ具体的なシステムとしては、「PCA会計クラウド」「勘定奉行クラウド」「弥生会計オンライン」「会計freee」「マネ-フォワード会計」などが知られています。
現在のところ、ソリマチ会計王シリーズでのクラウド版の設定や発売の予定はございませんが、当社では実績豊富な「PCAクラウド」「奉行クラウド」についてご提案可能です。
【参考】クラウド型システムについてより詳しく知る
ご質問・ご相談等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
ネットワーク版にアップグレード!実例
(例)会計王の場合
会社の規模によっては、スタンドアロン版の会計王1台だけでは捌ききれない作業量になってしまうこともあるでしょう。
また、会計担当者の人数が十分でも、入力する会計ソフトが不足していては業務スピードも停滞しがちです。
そんなときにライセンスパックを導入すれば、複数PCからの同時入力が可能になり、
驚くほど効率がアップし時間の短縮化にもつながるでしょう。
スタンドアロン版では業務が回りきらない場合や、経理担当者の増員をお考えの方におすすめです。